今回は出産内祝いを贈る上で知っておきたいマナーについてまとめました。
妊娠中、目にするのが出産内祝い用のギフトが掲載されたネットサイトや雑誌カタログ。
名入りのクッキーやケーキは見ていても可愛くて楽しくなってしまいますよね。でも可愛いという理由だけで贈ることができないのが出産内祝い。相手に失礼にならないようマナーを忘れてはいけません。
この記事では出産内祝いを贈るときに知っておきたいお金のことやマナーについてまとめました。
相手に失礼な贈り方をしてがっかりさせてしまっては、感謝の気持ちで贈った内祝いも台無しになってしまいます。
マナーに配慮した出産内祝いを贈って相手に喜んでもらいましょう。
この記事に書いてあること
- 出産内祝いを贈る時期・タイミング
- 相手別に見る出産内祝いの金額
- 出産内祝いを贈る上で守りたいマナー
目次
出産内祝いとは
出産内祝いとは、出産祝いを贈ってくれた方へ贈るお礼です。
本来、内祝いはお祝い事があった時に「自分たちとともに祝ってください」という気持ちで近所にお赤飯などをごちそうする風習でした。
しかし現在では頂いたお祝いのお返しという意味で贈るのが一般的。
出産祝いを頂いたら、お礼と感謝の気持ちを込めて内祝いを贈りましょう。また、出産内祝いは赤ちゃんの名前のお披露目も兼ねています。是非挨拶状も添えましょう。
出産内祝いの相場と金額
出産内祝い、気になるのは相場ですよね。
出産内祝いの金額は頂いた額の3分の1~半額(半返し)程度と言われています。ただどんな場合に3分の1の額になるのか、半額になるのかは少し曖昧です。
そこでカタログギフト大手3社の公式サイトで公開されている出産内祝いの相場をまとめました。
リンベル |
・いただいた額の3分の1~半額 ・高額の場合はいただいた額の3分の1 |
ハーモニック |
・半額(半返し) ・高額の場合はいただいた額の3分の1 |
シャディ |
・いただいた額の3分の1~半額 ・高額の場合は出せる範囲で |
各社ともほぼ共通していますが、出産内祝い相場の見解をまとめると
- 基本的には半額程度
- 年上、目上の方、高額の方の場合は3分の1程度
- 3分の1のお返しが難しいくらいの高額をいただいたら出せる範囲で
と考えれば良さそうです。ただし地域の慣習があればそちらに従うことが前提となります。
それでは、出産内祝いを贈る相手別ごとに相場を見てみましょう。
- 友人からいただいた場合 半額
友人への内祝には3分の1でも良いとされていますが、相場ラインの最低額だと気にする方もいるので半額程度のお礼が無難です。
- 兄弟姉妹からいただいた場合 3分の1~半額
上の兄弟姉妹には3分の1、下の兄弟姉妹には半額という目安があります。兄弟姉妹との親密性もあると思うので、内祝いとして頂いた額や相手の生活環境を考えて総合的に判断しましょう。
- 年上・目上の方からいただいた場合 3分の1
出産祝いは祝福の気持ち。年上の方、目上の方に半額程度のお礼を差し上げると返しすぎとなり、かえって失礼になる可能性があります。3分の1の金額を目安に内祝いを贈りましょう。
- 両親からいただいた場合 両親に相談
両親から出産祝いを頂いた場合、内祝いでお返しするのが難しいくらい高額の可能性があります。
また、両親としては内祝いを期待していないかもしれません。できれば子供のために全額を使ってほしいと思う方もいるでしょう。
両親に対しては、出産祝いのお礼について相談してみても良いでしょう。
ポイント
出産内祝いの相場については、お住まいの地域の慣習や親族内での伝統にもよります。
大切なのは相手にお礼の気持ちが伝わることです。金額をケチったために相手に不快な思いをさせてしまったらその後の関係にも響いてしまうかもしれません。
出産内祝いのマナー
出産内祝いで気を付けたいことは金額以外にもあります。
目上の方や年配の方にはマナーに厳しい方もいるので、失礼のない贈り物をしましょう。
出産内祝いを贈る時期
出産内祝いはいつ贈ればいいの?と思われる方もいるかと思いますが、贈る時期はお宮参りの頃とされています。
ですがお宮参りは出産してから約1か月後。産後すぐに出産祝いをもらえれば内祝いの手配が間に合うかもしれませんが、お宮参りの直前に出産祝いを頂いた場合すぐに内祝いを用意するのは難しいですよね。
そこで出産祝いを頂いた時期ごとに出産内祝いを贈るタイミングをまとめました。
- 生後1~2週間内に出産祝いをもらった場合
生後1~2週間内に出産祝いをもらった場合には、お宮参りの時期に出産内祝いを贈ります。
- 生後3~4週間内に出産祝いをもらった場合
この場合、準備が間に合えばお宮参りの時期に出産内祝いを贈ります。もし準備が間に合わなければ出産後2ヵ月以内に贈れば失礼にあたりません。すぐに内祝いを贈れないときはまず手紙か電話でお礼の気持ちを伝えましょう。
- 生後5週以降に出産祝いをもらった場合
お宮参りの時期以降に出産祝いをもらった場合には、頂いてから1か月以内を目安に内祝いを贈ります。
ポイント
内祝を贈るのが遅すぎると相手が不快に感じることもあるので、贈るタイミングには十分配慮しましょう。
出産内祝いの水引とのし
次に贈り物にかける水引とのしについて解説します。
- 水引について
出産内祝いにかける水引は、紅白蝶結びのものを使います。
水引の本数は5本が一般的。高額な贈り物の場合には7本を使うケースもあります。
紅白蝶結びは結び目がほどけてもまた結べるので「何度も繰り返し喜びが訪れますように」という意味が込められています。
- のしについて
のし上には「内祝」と書きます。
「出産内祝い」でもOKです。
のし下には赤ちゃんの名前だけを書くのが一般的です。名字は不要、下の名前だけで大丈夫です。
出産内祝いには赤ちゃんの名前のお披露目する意味もあるので、名前にはふりがなを付けましょう。
- のしの貼り方
出産内祝いは内のしで贈るのが一般的です。
内のしとは、贈り物本体にのしを付けてから包装紙で全体を包装する方法です。
出産内祝いはお祝い事としての贈答品ではなくお礼としての贈答品なので、のしを目立たせず控え目に贈るのが良いとされています。
出産内祝いを配送で贈る時にのしが傷つかないようにするという理由もあります。
ちなみに外のしは贈る目的を相手にわかりやすく伝えたいときに使います。
出産内祝いを直接手渡す場合には外のしでも失礼にならないとされています。地方の風習がある場合はその風習に従うようにしましょう。
出産内祝いを贈る方法
出産内祝いはどのようにして相手にお渡しすればよいのでしょうか?
- 配送で贈る
出産内祝いは近年、配送で贈るのが主流になっています。産後の疲労や育児で直接手渡しできないのはやむを得ないので配送で贈っても失礼にはあたりません。
- 直接手渡す
どうしても直接手渡ししたい方にはもちろん手渡しでも大丈夫です。ただ、新生児を連れて挨拶に伺う場合、相手も新生児に気を使うので事前に相談してからがよいでしょう。
直接手渡す場合、出産内祝いは紙袋か風呂敷に包んで持参するのがマナーです。
出産内祝いで贈ってはいけないもの
出産内祝いを贈る場合、相手に失礼になる品物は避けなければなりません。
次のような贈り物はタブーとされています。
内祝いとして贈ると失礼にあたるもの
- 肌着・下着 肌着や下着が買えないくらい生活に困っているとみなしていると受け取られる恐れがあるため
- 現金・金券 金額の分かるものは特に目上の方に失礼にあたります
- 海苔・緑茶 仏事を連想させるため
- 靴下・履物 踏みつけるもの、汚れるものというイメージがあるため
- 刃物 「縁を切る」という意味があるためタブーとされてきましたが、最近では「未来を切り開く」と解釈される場合もあるそうです。
出産内祝いを贈る場合、タブーとされている品物を選んで贈るのは避けましょう。ただカタログギフトなら相手が品物を選ぶので問題はありません。
出産内祝い品の選び方
出産内祝い品は、相手から頂いた金額をベースに予算を決めるのが基本ですが、相手の趣味・志向に合わせた品物を贈ることがより真心を伝えることにも繋がります。
そこで相手の気持ちに配慮したいポイントをまとめました。
- 出産祝いより高額なものを贈らない
出産祝いに頂いた金額よりも高額な物を贈ると、お祝いを贈った意味がないと思われるおそれがあります。
相手に対し失礼となりますので出産祝いよりも高額なものを贈るのは控えましょう。
- のしは付ける
お店によってはのしを用意しておらず、リボンの洋風ラッピングのみしか対応していない場合もあります。
そこのお店の商品をどんなに気に入ったとしても、マナーを重んじる方への贈り物としては選ばないのがベターです。
- 写真付メッセージカードは親しい人だけに
出産内祝いを贈る相手にはそれぞれ家庭の事情があります。授かりたくても子供を授かれないご家庭もあるでしょう。
幸せいっぱいの写真付きメッセージカードを見て不快に感じる方もいないわけではありません。それぞれの家庭の事情を詳しく知らない場合は、写真付メッセージカードをつけない方が無難です。
逆に赤ちゃんの写真を楽しみにしている方もいますので、親しい方には出産の報告も兼ねて写真付きメッセージカードを贈ると良いでしょう。
- 名前入りの内祝にするなら消耗品に
出産内祝いの贈り物としては子供の名前が入った商品が多くありますが、名入れ商品を選ぶ場合は食品など消費すればなくなるものにしましょう。
置き場所や処分に困ってしまう物は相手の迷惑にもなりかねません。できるだけ控えましょう。
出産内祝いの準備スケジュール
ところで、出産内祝いをスムーズに贈るためには出産前から準備しておくのがおすすめです。出産後は育児や疲労でそれどころではないからです。
妊娠後期に入ったら出産内祝いについても内容や相手を検討していきましょう。
- 目安となるスケジュール感を確認しよう
step
1安定期(8ヵ月ごろ)
- インターネットなどで出産内祝いの候補を検討する
- 出産祝いを頂けそうな人の名前・連絡先をリスト化する
step
2出産・産後1~2週間
- お祝いを郵送で受け取った場合はすぐに電話か手紙でお礼を伝える。
- 配送伝票に相手の住所が記載されているのでメモしておく。
- 出産祝いで頂いた品物の価格を調べておく。
また、お七夜のお祝いで出産祝いを頂くことも多いでしょう。
step
3産後3~4週間
- お宮参りが終わったら商品が届くよう内祝い品を購入する
- 直接訪問する相手にはアポイントの調整をする
写真付きメッセージカードを添える場合や、オリジナルのメッセージカードを同封してもらう場合にも時間がかかるので早めの手配を心がけましょう。
相手が喜ぶ出産内祝いを贈ろう
以上、出産内祝いを贈る時期、金額、マナーについてでした。
出産祝いを頂ける相手とはその後もお付き合いが続く可能性があります。よい関係を維持させるためにもマナーには気を付けて内祝いを贈りたいですね。
復習になりますが、ポイントをまとめました。
出産内祝いを贈る時期 | お宮参りの時期 |
出産内祝いの金額 | 3分の1~半額 |
出産内祝いのマナー | 水引は紅白蝶結び |
のし上は「内祝い」のし下は「子供の名前(ふりがな)」 | |
縁起の悪いもの・相手に失礼なものは贈らない |
出産内祝いは出産前からの準備が必要とわかっていても、実際に事前に「いつ・誰から・いくら」出産祝いを頂くかはわかりません。
また、出産内祝いを頂いてからは慣れない育児や抜けきらない産後の疲労で出産祝いの内容をゆっくり選ぶこともできません。
そんなときこそカタログギフトがおすすめです。
カタログギフトなら相手が好きな物を選べるし、金額がわかるギフト券とも違うので相手に失礼にはなりません。趣向を凝らしたカタログギフトは相手にも喜んでもらいやすい便利アイテムです。
出産内祝いにおすすめのカタログギフトを「気持ちが伝わる!出産内祝いにおすすめのカタログギフト15選」でご紹介しています。是非こちらも参考にしてくださいね。